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ももちゃんのおかきだより~part22~

皆さんこんにちは

株式会社米菓桃乃屋の更新担当の中西です。

 

~おかき屋の職人史~

 

おかき屋の価値は、材料だけで決まるわけではありません。むしろ同じ米でも、同じ餅でも、乾燥のさせ方、焼きの温度、味付けの順番で味は別物になります。
おかき屋は、この「工程の差」がそのまま“店の個性”になる世界。今回は、おかきが職人技として成熟していく歴史を、工程ごとに見やすくまとめます。✨


1. 乾燥――おかきの命は「水分を抜く」こと

餅を焼く前に乾燥させるのは、保存のためだけではありません。水分が適切に抜けていないと、焼いたときに

  • 中が生っぽい

  • 表面だけ焦げる

  • ふくらみが悪い

  • 食感が重い
    という結果になりがちです。

昔の職人は、天候や湿度とにらめっこしながら乾燥を調整しました。
晴れの日は風を通し、雨の日は火のそばで乾かす。乾燥は“自然を読む技術”だったのです。️️


2. 焼き――火加減が香ばしさを決める

おかきは「焼く」菓子。だから火の扱いがすべてと言っても過言ではありません。
昔は炭火が中心で、炭の種類や熾(お)き具合で香りが変わります。

  • 強火だと表面が先に焦げる⚠️

  • 弱火だと水分が抜けず固くなる

  • 適温だと内側からふくらみ、軽さが出る✨

この「ふくらみ」は、おかきの魅力の一つ。気泡ができ、歯切れの良い食感が生まれる。
職人は音、匂い、色で焼き上がりを判断します。パチパチという音、香りの立ち上がり、表面の艶。これはまさに職人の五感の世界です。✨


3. 味付け――醤油・塩・砂糖、順番が店の秘密

おかきの味付けはシンプルに見えて奥深い。
醤油ひとつでも、

  • 濃口か淡口か

  • 出汁を入れるか

  • 砂糖を加えるか

  • みりんで艶を出すか
    など、店ごとの“タレ文化”が生まれます。✨

さらに重要なのが、味付けのタイミング。
焼いた直後に塗るのか、一度冷ましてから塗るのか。
塗ってから再度火を入れるのか。
この工程の差が、香りの強さ、甘辛さ、食感の軽さを決めます。


4. 地域性――米と水と醤油が味を変える

おかき屋は、地域の味の歴史でもあります。
米の品種、水質、醤油や味噌の文化、砂糖の使い方…。
こうした地域性が、「同じおかきなのに味が違う」理由です。✨

例えば、

  • だし文化が強い地域は、上品な旨味が出やすい

  • 甘味を好む地域は、砂糖醤油が育つ

  • 海沿いは海苔や塩の使い方が豊か
    こうしておかき屋は、土地の食文化を映す鏡になっていきました。


5. 贈答文化とおかき屋――“包み”が価値を上げた ✨

おかきは日持ちし、軽く、割れにくい工夫ができる。
だから贈り物にも向いていました。
この需要が、おかき屋の発展を後押しします。

  • 手土産

  • お中元・お歳暮

  • 法事の引き物

  • 町内の挨拶品

包み紙、缶、箱、熨斗(のし)。
「味だけではなく、贈る体験」まで整えることで、おかき屋は地域に根付き、ブランドを築いていきました。✨


おかき屋は“工程の職人”として成熟した

乾燥、焼き、味付け。
この三つの工程を磨き上げることで、おかき屋は職人の世界として確立され、地域ごとの味を作り、贈答文化とともに発展していきました。